- メーカー製造元
- Robin Radar Systems
業界・分野
鳥のモニタリングシステム
Robin Radar Systems社のMAX®は24時間365日高解像度の鳥の検出が可能なバードレーダーです。レーダーは、サイズ、速度、方向、飛行経路など、数百羽の鳥を同時に自動的に検出して記録します。鳥類調査は従来人間の観察者が一定の限られた観察期間で収集していました。しかし、バードレーダーは人間の観測者とは異なり休む必要がなく、昼夜を問わずあらゆる天候で観測ことができます。現場で24時間年中無休で運用することができるため、長期間のデータ収集が可能です。 風力発電所建設前には、計画されているエリアの鳥の動きや渡りに関する科学的データを収集し、環境影響評価(EIA)に有益です。又、レーダーデータに基づいた鳥の活動情報を建設前と建設後の両方を比較することで、その地域に生息する鳥と渡り鳥の個体数に対する真の影響を測定することができます。
|
MAX® は、当初よりターゲットの鳥類を念頭に置いて設計され、 2017 年 9 月にリリースされました。MAX® は、XバンドFMCW方式のフェーズドアレイレーダーで、単一のセンサーで方位全周囲360°と仰角 60°をカバーします。レーダーは市場最速の回転速度である 60 rpm で回転し、これにより空間上のターゲットとなる鳥の緯度・経度・高さの情報は毎秒更新され、鳥の飛行経路はリアルタイムに3次元的に視覚化されます。用意するインフラは電源とインターネット接続環境のみです。インターネット経由遠隔でリアルタイム画像をモニターし、MAXの制御を行うこともできます。
|
① 鳥のサイズの区別
異なる色の軌跡によって、大、中、小の鳥と群れとを区別します。軌跡の先端にある円は、鳥の大きさによって大きさが異なり、それぞれの鳥の現在位置を示します。フィルターと分類を追加して、独自のニーズに合わせて軌跡をサイズ別に表示することができます。又、必要に応じて、車両と航空機の動きを特定して、それらを別々の軌跡として表示することもできます。
② ビューのカスタマイズ
Bird Viewerを独自にカスタマイズすることができます。さまざまなオーバーレイや地図の種類を選択したり、カスタマイズされた地図やサイトのランドマークを備えた Google Earth を背景にナビゲートすることもできます。方向、ズーム、チルトを変更して、完璧な角度から軌跡を表示します。
③ 同時追跡
鳥の動きをリアルタイムにいつでも簡単に追跡することができます。個々の軌跡 (実際の鳥の飛行経路を表す) を選択して拡大することもできます。空にはたくさんの鳥が飛んでいるため混乱が起きるのでは?と考えられるかも知れません。サイトの重要なエリアにカスタマイズされた領域を設定でき、ヒートマップにより最も重要なアクティビティを確認することができます。
④ 高度の測定
レーダーは、それぞれの鳥の飛翔高度情報を提供します。Bird Viewerは、鳥や群れが飛んでいる高さを表示します。フィルターを設定して特定の高度を監視することもできます。フィルターのオンとオフを簡単に切り替えて、すべての軌跡を再表示することもできます。
⑤ ログとリプレイ
このデータは全てデータベースに自動的に継続的に記録されます。 Bird Viewerを使用すれば、アクティビティを簡単に検索して再生できます。このように過去を振り返り、重要な瞬間を分析するために詳細を確認することができます。
|
① 選択期間の鳥の活動の分析と比較
Report Viewerは、空港、飛行場、または風力発電所周辺のさまざまな期間と地域における鳥の数と鳥の特徴 (高度、速度、飛行方向) に関する視覚的なデータを提供します。数回クリックするだけで、直感的で使いやすいデータの美しく有用なグラフを作成できます。
② ニアミスの場所/時間を含む記録
滑走路の交差点、離陸および着陸ゾーン、または風力タービンなど、主要エリア内およびその周辺の鳥の活動と存在をリアルタイムに24 時間監視することで提供されるKPIを使用することで、鳥の危険リスクを軽減することができます。ニアミス、鳥の活動のホットスポット、長期的な生息地管理対策に対する鳥の活動反応など、長期モニタリングによる KPI によって、空間上の鳥の活動の完全な状況把握をすることができます。
③ 独自のダッシュボードの作成とKPIレポートの生成
過去の鳥の情報はすべてサーバーに集約されたデータとして保存され、どこからでもアクセスすることができます。ワンクリックで超高速抽出データからライブ接続へとシームレスに切り替えることができます。また、必要に応じて抽出データの自動更新をスケジュール化することで、両方の長所を活用できます。データは数分で作成し組織全体で共有されます。またデータは管理され、安全に保護されているので安心です。
④ ハードデータに基づく生息地管理方針の決定
ガチョウなどのリスクの高い鳥をリアルタイムで監視することで、鳥の死亡率を減らし、重大な事故を防ぐことができます。長期的なデータ収集と分析は、毎日、毎週、毎月、毎年の事実証拠に基づいて生息地の管理方針を決定するのにも非常に役立ちます。実施すべき対策を正当化するために必要な実用的な情報を提供し、後にそれらの有効性が証明されます。
|
・環境アセスメント(環境影響評価)
・渡り鳥調査
午前9:15~12:00/午後1:00~5:20
(土日、祝祭日、年末年始等当社事業所休業日を除く)