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NVIDIA Jetson プロジェクトへのストレージ追加方法

NVIDIAのJetsonプラットフォームは、非常に小さなフォームファクタで、且つ能力を高速化したソリューションを提供しており、エッジAIの可能性を拡げています。ここでは、ストレージを追加することで、メリットを受けるJetson プロジェクトの場合に、選ぶことができるオプションをいくつか紹介します。

開発キットかプロダクションモジュールか

NVIDIA Jetson 開発キットは開発を始めるのに一番良い方法です。Jetson NanoまたはXavier NX 開発キットを使用する場合、拡張可能なSDストレージから起動するオプションが、キットに組み込まれています。一方、NanoとXavierNXの両方のプロダクションモジュールには、オンボードで16GBのeMMCストレージが含まれていますが、用意されているSDカードスロットには含まれていません。
もしプロジェクトがデータを拡張的に使うものであるなら、オプションとして追加のストレージを提供するキャリアボードが必要になる場合があります。最新のJetPackおよびSDKアプリケーションコンポーネントを全て載せたとすると、ストレージは最大14GB使われます。ストレージを柔軟に対応できるようにすることは、プロジェクトにとって重要です。

以下は、開発キットとプロダクションモジュールのJetsonストレージ機能を比較したリストです:

	Nano	TX2	Xavier NX	AGX Xavier
Developer Kit	SD Card NVMe	32GB eMMC SD Card NVMe	microSD NVMe	32GB eMMC NVMe SD Card
Production Module	16GB eMMC	32GB eMMC	16GB eMMC	32GB eMMC

多くのアプリケーションでは、ハイエンドセンサーのデータを積載するため、量産化の際には、アプリケーション、ビデオ、およびセンサーのデータを保存しておくソリューションが必要となります。

ストレージの決定

量産用のハードウェアを選択する前に、まずどのストレージソリューションが自分に適しているかを決定する必要があります。モジュール自体の中にあるオンボードeMMCストレージがプロジェクトに十分である場合、このプロセスは簡単です。複数のセンサーまたは大容量のデータに対し準備する必要があるプロジェクトには、eMMCストレージを超えるストレージを用意することになります。ほとんどの場合、アプリケーションをSDカードに保存するのか NVMe SSDを介して保存するのか、決めることになります。プロジェクトに適しているものを選んでください。

	SD Card	NVMe
良い点	・簡単に用意できて安い・2TBまでのストレージ	・ロードが速い・信頼性の向上・2TBまでのストレージ
悪い点	・ロードが遅い場合がある・信頼性が落ちる	・SD Cardより高い

SDまたはNVMeが用意されているキャリアボードのNVIDIAプロダクションモジュールには、開発キットのリファレンスキャリアボードがありません。キャリアボードは、プロジェクト固有の要件に適合するものを見つける必要があります。ストレージの追加が必要な場合には、NVMeまたはSDのスロットが使用できるキャリアボードを見つけることになります。選択したボードに必要なI / O接続がそろっており、サイズ要件に合う場合は、アプリケーションを、NVIDIA 開発キットから選択したキャリアボードに移動して、展開するのは、簡単です。使用できるものが、すぐに見つからない場合は、既存のボードを変更するか、プロジェクト用にキャリアボードを完全にカスタマイズする必要があります。
*Connect Techのエンジニアリングエキスパートチームは、性能と信頼性を確保しながら製品のカスタマイズソリューションを提供します。お気軽にお問い合わせください。

NVMeまたはSDカードからのアプリケーションの起動

アプリケーションとセンサーのデータはすべて同じストレージデバイス内に格納するのが理想です。アプリケーションデータをセンサーデータとは異なるドライブに保存すると、遅延が発生します。ほとんどの最新AIアプリケーションでは、これは許容できません。Jetsonモジュールのフラッシュの際に、構成ができる簡単なソリューションがあります。これにより、SDカードまたはNVMeからプログラムを起動できるようになります。NanoおよびXavierNXユーザーの場合は次の簡単な手順、「JetCardの作成方法 / 外部メディアからのブート方法」に従ってください。
AGX Xavierモジュールを使用してNVMeを起動する方法に関する情報をお探しの場合は、Jetson Developer Forum ユーザーが手順の概要を説明しています。こちらで確認してください。